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    ドナドナ/Plastic Tree

    ご無沙汰しております。
    はっと気づいたら何と2010年初めてのエントリだった(汗)
    時が過ぎるのばかりが早いです。

    でも、ああ、このアルバムの記事を上げてみたい という作品に出会えたのが久々な出来事で、それが嬉しいことです。
    やっぱり、音楽に触発されないと私はBlogもなかなか書けないんだなあと。

    息子がまずPlastic Treeを気に入り、しばしばリビングでこれを聴くので耳にするようになったのですが、私が知らなかっただけで結構長いキャリアを持つバンドでした。
    V系とカテゴライズされているのが不思議な感じ。
    普通に曲がとてもいいので、V系とカテゴライズされているためにこのバンドと接点が無いままのひとも多そうで、とても勿体無いです。

    ヴォーカルの有村竜太朗さんはThe Cureのロバート・スミスを敬愛されているということで、「あ、なるほど・・・」と頷ける気だるい雰囲気が。

    曲もいいけど、歌詞がいいねえ・・・と息子に話しかけたら
    「そうなんだ?俺、基本的には洋楽聴きだからか、歌詞はほとんど聴いてないよ。」
    と返答されてしまいました。(まぢかよ・・・とビックリした)
    Plastic Treeの曲をバンドでやりたいけど、バンドスコアが無いそうです。耳コピがんばれ(笑)
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      KEEP ON,MOVE ON / ウルフルズ

      KEEP ON,MOVE ON
      KEEP ON,MOVE ON
      ウルフルズ


      漠然と思っていても、何となく照れくさかったり言葉にならなかったりのあれやこれや。
      そんな歯痒さも含めて平たい言葉で歌にするのが絶妙なトータスさん、今回のアルバムもいい感じにパワフルで、いい感じに肩の力が抜けてます(笑)

      世の中もひとの心も不確かなものだけど、だからこそこれだけは今「たしかなもの」だと口に出して言ってしまいたい衝動にかられることって、きっと誰にでもある一瞬だと思う。アルバム1曲目の「たしかなもの」、何かこう、切なく、来るものがあります。
      アルバムとしてはこんなの最高のつかみだよ・・・ズルイぞ(爆)

      サンコンさん以外は確かもうオーバー40な彼らですが、やたらカッコいいです。歳を重ねたから曲に出来ることって、たくさんあるんだよね。世代的には近いので、彼らの歌がリアルに聴こえたりすることもあって。
      ふと気がついたんですが、「今も現役で活動している日本のバンド」のなかではウルフルズが一番好きだなあなんて。(邦楽の好きなバンドの殆どは、残念ながら現在進行形ではなくなっている。それでも好きなことには変わりないものの、過去形になってしまうというのは一抹の寂しさがあります)
      実は私は、90年代の半ば〜後半というのは相当、洋楽から遠ざかっていたんですね。GUNSは空中分解状態だったし、U2のPOPワールドにも完全にはついていけず微妙な距離感があったし、その頃のリアルな音楽シーンですごく好きになれた洋楽バンドは正直無かったりする。
      私生活的にもやたら目まぐるしくて気持ちの余裕もなかった。そんな頃、リアルタイムで聴いて好きだったのがウルフルズ。
      「てんてこまいMy Mind」みたいに、あほみたいに忙しい日常をも笑い飛ばしてしまえるような曲にはずいぶんお世話になったというか、助けられていたと思います。音楽から離れていても、やっぱりどこか音楽に支えられながら生きてこれたようなね・・・。
      何だか脱線しまくってますが、今回のアルバムもいいです。ほんといい。

      ウルフルズ、アメリカ進出?日本人初の快挙 / BARKS NEWS
      こんな記事も嬉しいしねえ。
      つか、この話題の「あんまり小唄」初めて聴いたとき吹きそうになりました。
      「あんまり〜 あんまりぃ〜〜 元気な〜い」
      こんな調子の短い歌詞をブルースにしちゃう大真面目なアホアホさ。「いやあ あんたらほんまアホやなあ〜」と、可笑しくて愛しくてもう。(関西のひとにはこの表現の体温が分かって頂けるかと思いますがこの場合のアホというのはこれ悪口ではありません・笑)
      古いスタイルのブルースを自然に日本語でキメられるバンドは、国内では憂歌団(現在活動停止中)とウルフルズだけでしょ。

      アルバム最後の曲「四人」はウルフルズ結成から今に至るまでを歌にしたもの。
      途中ジョンBの離脱を乗り越え、復帰して、四人に戻って、また歩き続ける・・・メンバーそれぞれへの感謝とともに「ライブは五人ありがとう」というサポートメンバーに対する謝辞も忘れません。
      笑わせて泣かせて元気にさせてくれるウルフルズ、ずっとこの四人で居てね。
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        Singles 1990-1993 / ザ・ブルーハーツ

        Singles 1990-1993
        Singles 1990-1993 ザ・ブルーハーツ


        後期ブルーハーツのシングルを、カップリング曲も含め全て収録したアルバム。

        不思議に、「よく耳にするのだけれど、まとめてじっくり聴く機会があまりなかった」というバンドがあって、私にとってはブルーハーツがそれだったりします。
        今となっては伝説的存在のこのバンドを、私のようなハンパな奴が今更何を語れることがありましょうか・・・と内心で思いながらこうして書いてしまうわけですが。
        いいですね このシングルコレクション。
        ライナーノーツに評論家のレビューが載っていないのがイイ(爆)

        彼らが現役で活動していた頃、ブルーハーツの印象は「とんがっているバンド」。
        その頃は、パンク色の強い彼らの曲を聴いても「悪くないな」と思う程度で、正直それほど琴線が響かなかったんですが、いま改めて聴いてみて印象が随分変わりました。

        何と言うか・・・優しげな曲や歌詞を「売り」にしているポップ・シンガーよりも、ずっと優しく温かいと思う。
        この秘められた優しさに気付くまでに私は何年かかっているのか(遅いよ・汗)
        だけど同じ曲でもひとそれぞれ聴く時期によって、曲の受け止め方は変わっていくものですよね。
        誰の上にも雨は降るけど
        時々そしらぬ顔をして
        チャンスも降ってくる
        「チャンス」

        車輪の下で苦しむより
        長い靴下を履いてる
        ピッピと遊びに行きたいな
        ほら男爵も誘おうか?
        「俺は俺の死を死にたい」

        どの曲も、言葉で直接は言わないけれど、スケールの大きな優しさがあります。
        ヘッセよりリンドグレーンだよと、長靴下のピッピを持ってくるあたり、実は文学少年だったんですねぇ(笑)
        システムの車輪に踏み潰されるな、窮屈なシステムから飛び出してやろうぜあのピッピみたいにさ・・・重いテーマを扱いながらも重苦しくならない見事な暗喩。
        男の人でピッピを楽しめるひとは素敵です。何せ「世界一強い女の子」のピッピですからね。
        余談ですが、ああいう破天荒な物語を楽しめる子供は、年々減っているらしいです。分別を覚えてしまうと「こんなことあるわけないじゃん」と冷めた目で読んでしまうらしい。
        でも、冷めきらない眼で世の中を眺めることの出来るスタンスを持ち続けていないとアーティストにはなれないと思う。

        歌詞カードには曲それぞれのヒットチャート順位がデータとして添えられていますが、例えば。

        「1000のバイオリン」初登場47位 最高位47位 チャートイン2週連続
        「夢」初登場28位 最高位14位 チャートイン15週連続
        「TOO MUCH PAIN」初登場29位 最高位29位 チャートイン3週連続
        「夕暮れ」初登場71位 最高位71位 チャートイン1週

        1位になったのは、このアルバムの中では唯一「情熱の薔薇」のみです。
        意外に、その当時のチャートでは低かったんだな というのが、数字で分かるようになっているのですが、「名曲」として後世に残る曲が必ずしもヒットした曲とは限らないという逆説を証明しているようにこのデータから感じました。
        データを添えたのは、わざわざそこに気が付かせるためだったのかも。
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          ウルフルズ「10周年5時間ライブ!!〜50曲ぐらい歌いました〜」

          ウルフルズ10周年5時間ライブ!!~50曲ぐらい歌いました~
          ウルフルズ10周年5時間ライブ!!~50曲ぐらい歌いました~

          2002年12月25日に渋谷公会堂で行なわれた10周年記念ライヴを収録した5枚組みライブアルバムです。
          5枚組み・・・BOXセットとかじゃなく、数あるライブアルバムでいくつか思い返してみても、これ以外には思い当たりません(汗)MCなども全てノーカット。編集盤が殆どのライブアルバムのなかで、ここまでのフル収録は珍しい。
          ツアー中のベストテイクをあれこれ編集したライブ盤とか、まあそれも悪くはないんだけど、ファンにとっては最初から最後まで録り逃さずに丸々聴かせてくれたほうが臨場感やその場の空気の共有間が味わえるもんです。

          聴いてるときに横に娘(高2)が来て「5時間ライブ」をちらっと見て開口一番
          「5時間!?・・・アホじゃないの!!?」
          あははは 普通に考えたらかなりアホだよねーー
          でもさあ、私も大阪育ちだからかもしれないけどこういう場合の「アホか?」っていうのは悪い気がしないんだなあ。
          どっちかというと、褒められたような気分(変?)

          つい先日だったか、どこかのFMラジオにトータスが出ていて、このときのライブのことを話していました。
          「あんときはねえ〜 だんだん声も出なくなってきてね もうヘロヘロでしたね!」

          いやいや、 とんでもない(笑)
          「声が出なくなって」たりしてるどころか、むしろテンションが上がってきてるような気がするのですが。
          この「50曲くらい〜」の中には、間に挟むように4回、最後から2曲目に1回、合計5回「ガッツだぜ!」をやっています。
          マラソンランナーが水分補給をするように、充電するように「ガッツだぜ!」!!
          1度のライブ中に、5回同じ曲をするのも前代未聞だし、4回目でもパワフルに
          「カモーーーン!」とシャウトし、5回目でも「本日5回目!カモーーーン!!」とシャウトするあたり、そんじょそこらのパワーではありません。
          ライブでは、アーティストが疲れたところを観客に気取られたらあかんのです。やっぱりショウマンはカッコよくないとあかん!そんなこと彼は言いませんが、そういう哲学を感じます。
          とにかく凄いぞトータス!!

          これ、普通にアルバムを聴くだけでもなかなか1本通しで聴くのは難しいです。わたし、何回かに分けて、聴いたもん(汗)
          それでも聴き終わったあとは感動的。

          ラストの曲は当然のように「ウルフルズA・A・Pのテーマ」
          トータス「最後にスローガンの歌をみんなで歌おう!ウルフルズの合言葉の歌は?」
          観客  「A!A!P!」
          トータス「OK グッジョブ!」

          A・A・P=アホ・アホ・パワー

          バンドの代名詞になるような曲を生み出せるっていいよね(笑)

          これ、DVDにもなってるんですよね。
          観てみたいなあ。
          ライブもいつかきっと行くぞー!
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            トータス松本 / TRAVELLER

            TRAVELLER
            トータス松本 / TRAVELLER

            はじめに謝っておきますが、これはただの、ほんとにただのカバー・アルバムです。
            古い曲の新しい解釈、現代風アレンジ、斬新なアプローチみたいなことは、ここからほとんど聞きとれないです。
            「ほな、なんでこんなもん作んねん松本君」と言われれば、「いや作りたかったから」とかあるいは「作らへんかと言われたから」と答えるしかありません。
            しかしながらこれらは全部、ぼくにとってとんでもない栄養になったものばかりです。それは間違いありません。

            トータス松本 ソロのカバー・アルバム。
            何とも飾らない言葉でアルバム解説を書き始めるトータス。
            シンガー自身がカバー・アルバムの解説をするというのは意外に少ないように思いますが、いいものですね。
            このアルバムは以前からずっと聴きたかった一枚なのです。
            やっと聴けて嬉しい〜!
            トータス自ら解説を書いているとは知らなかったのでダブルで嬉しい気分です。
            古い曲の新しい解釈、現代風アレンジ、斬新なアプローチみたいなことは、ここからほとんど聞きとれないです。

            こんな風にさらっと言ってのけてますが、マーヴィン・ゲイ、マディ・ウォータース、サム・クック、オーティス・レディング・・・彼らの曲をごく普通に唄うということは、もうそれだけで凄いことだと思うんですけど。

            ジョン・レノンが「ロックン・ロール」というカバー・アルバムを出したとき、ヨーコとは別居状態で、ミュージシャンとしても悩みの多いときだったように、どんなミュージシャンにとっても色んな形でスランプを感じる時期というのはやはりあると思うんです。そういうときって自分の原点に返ってみるという作業を必要とするんじゃないかと。

            「TRAVELLER」を制作した頃って、ウルフルズからジョン・B・チョッパーが居なかった時期で、トータス自身もドラマに出たりして、何となく音楽活動に身が入らないというような時期じゃなかったかな。
            2002年辺りの時期ってトータスのインタビューでも、どことなく元気がなかったような印象があるんですよね。バンドの地位が確立して、世間に認められるようにはなった・・・でも、次は何していこか、何を目標にしよか・・・みたいな。

            私はR&Bには詳しくないですが、歌への深い愛情が伝わってきます。
            「名曲を受け継いでいくということは、とても大切なことだ!」
            という、解説にある通りのトータスの姿に気概を感じます。
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