Long Road Out Of Eden / EAGLES | Paradise City

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    Long Road Out Of Eden / EAGLES

    Long Road Out Of Eden
    Long Road Out Of Eden / EAGLES


    銀塩カメラが急速に姿を消し、テレビも数年のうちにデジタル放送に完全移行しようという現代で、アナログであり続けることは、もはや努力を必要とするものになってしまった感がありますが、このニューアルバムは決して変わることの無い「イーグルス」を聴く事ができます。

    28年前、第1期イーグルスのラストアルバム「The Long Run」の最後に収録されたのは「The Sad Cafe」。この曲はJ.D.サウザーとイーグルスの共同作品なのですが、今回の「Long Road Out Of Eden」から最初にシングル・カットされた「How Long」も彼の作品。

    94年に「Hell Freezes Over」という「新作少々+アンプラグド・ライブ」というアルバムがリリースされているものの、今作品はあくまでも「The Long Run」からの続編なんだなと。
    2枚組というのがまず驚きでしたが、通しで聴いてみた素朴な第一印象は
    「あ、これってA面とB面なんだ・・・」
    ということでした。
    CDの「disc1/disc2」ではなく、完璧に「A面/B面」の構成なんですよね。アナログ時代に黄金期を築いた彼らは、かつてと同じ構成を選ぶのが自然だったのかもしれません。
    ウエストコースト・ロック然とした前期イーグルスを彷彿とさせる今回の"A面"と、内省的で社会へのメッセージを含み切ない後期イーグルスを思わせる"B面"。

    私は70年代のイーグルスはリアルタイムで聴いていなくて。
    ティーンエイジャーだった頃、ヒットチャートにランクインしていたのはドン・ヘンリーやグレン・フライのソロ作品でしたから、彼らがイーグルスの元メンバーだったともしらず、グレン・フライのコンサートに行ったりしてました(汗)
    彼らがイーグルスのメンバーだったと知ったのはもっともっと後になってからです・・・。
    3年前のフェアウェル・ツアーを観て以来、私はJoe Walshが大のお気に入りなので、今作で彼の曲がLast Good Time In Townだけなのはちょっと寂しいかな。
    このひとのステージでのはっちゃけぶりは凄い。イーグルスが懐メロバンドになってしまわずロックバンドとしての矜持を保っていられるのは彼の存在が大きいような気がしたほどです。歳をとったって彼は永遠のロック・キッズみたいなんだ(笑)

    今回のファースト・シングル「How Long」。演奏する4人とも渋いです。
    ドラムを叩きながら歌うドン・ヘンリーは相変わらずかっこいいし。
    評論家のなかには「時代遅れなアルバム」と評したひとも居るようですが、音楽に時代なんかどうだっていいじゃん。
    かっこよければ、リスナーそれぞれがそれぞれの思いで満足すれば、それでいいんです。



    アルバム最後の曲は「It's your world now」。
    こんなに見事に、自分たちで自分たちの幕引きをしたバンドを、私は知りません。
    テキーラ・サンライズを思わせる軽やかなメロディに乗せて「継承」を歌って去っていく彼ら。前回のツアーが正式には「フェアウェル・ツアーPART1」と銘打っていたのはPART2の計画が既にあってのことでしたかー・・・やられたよ・・・。
    こんなの聴かされたらやっぱり次のライブでちゃんと見送ってあげなくちゃと思ってしまうじゃん。(でも高いんだよなイーグルスのライブって・・・大汗)
    Even when we are apart        
    You'll always be in my heart    
    When dark clouds appear in the sky
    Remember true love never dies    

    It's your world now
    Use well the time          
    Be part of something good     
    Leave something good behind     
    The curtain falls        
    I take my bow
    That's how it's meant to be     
    It's your world now
    It's your world now         
    It's your world now

    僕たちは離れるけれど
    君たちはいつだって僕の心に居る
    空に暗雲が立ち込めても
    覚えていて 真実の愛は決して死にはしない

    今は君たちの世界だ
    この時間をしっかり使うんだよ
    何かいいことをちょっとやってから
    それをあとに置いて立ち去るよ
    幕が下りてくる
    僕はお辞儀をする
    そんなふうにしようとしているんだ
    今は君たちの世界だ
    今は君たちの世界だ
    今は君たちの世界だ
    "It's your world now"

    このアルバムはまるでデビューから今に至るまでの「イーグルスの軌跡」。
    28年ぶりにフルアルバムをリリースするロックバンドなんて今までに例がないわけだし、それ自体がもう前人未到の地に到達していると言えますが、それでも、"エデンから遠く離れた道”を歩んだ彼らの音はどこまでも青さを忘れません。

    蛇足ですが、今回の邦題はサイアクなので無視したほうがいいです。素晴らしいアルバムに手垢を付けられたような気分。音楽に真摯に向き合って考えたとはとても思えず、センスを疑ってしまいました。

    JUGEMテーマ:ROCK
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        この記事に対するコメント

        イーグルスってのは、若い身空で知り合ったわりに、無茶苦茶ファンだった時期も、ミーハーで燃えた事もないのに、きっちり今に至るまで残ってるし聴いてる、希有なバンドです。最初の再結成コンサートに行って凍えたりもしました(晩秋の野外w)。
        ぼんやりとでも、「フロンティア・スピリッツとその終焉」なんてことを考え出した糸口ってのが、深夜枠で見てたサム・ペキンパーの映画やイーグルス、そしてニール・ヤングあたりかと思います。よく訳しましたしね、ガクセーの頃。
        んで、私はもう一も二もなく、ドン・ヘンリーです。あの「声」と「アメリカの負け犬的叙情的ブンガクセー」というのにころっと騙される、という(爆)。

        わりとイージーリスニングとして理解されてるんですよね、イーグルス、聴きやすいから。でも、「カリフォルニア(=アメリカ)幻想のデッドエンド」という重い重いテーマを本気で打ち出したバンドなのになあ。「ホテル・カリフォルニア」聴いていやされるなんて書かれてるの見ると、いらっとします(爆)。
        acoyo | 2007/11/08 5:47 PM
        ★ あこさん

        >最初の再結成コンサート

        95年の甲子園球場ですね(笑)
        晩秋に野外はキツそうですが甲子園で聴くイーグルスもいいだろうなあ〜
        あの年はまだ息子が1歳とかで全然ライブ行けてないんですよ・・・それが今や一緒にイーグルスを聴くようになり、今度来日するときは「俺も行きてえ」と言ってますからね(爆)
        それでもイーグルスは変わらずいつまでもイーグルス、それってすごいことですよね。

        >「カリフォルニア(=アメリカ)幻想のデッドエンド」

        キャッチーでメロディアスなサウンドのなかに色々秘めてますよね。「テキーラ・サンライズ」だって華のあるサウンドだけど歌詞は淋しいしねえ。
        私も「ホテル・カリフォルニア」の歌詞の意味を考えるようになったのは、5年くらい前、でしょうか。
        洋楽の歌詞の意味、聴いてすぐ理解できるわけではない日本人はちょっと不利だなあと思いますが、ふと向き合った時に「ああ こういう意味があったのか」とそれまでと違う新鮮さと出会うことはできます(笑)

        やっぱり普遍性を持ちうるバンドというのは、音だけでなく歌詞もいいですよね。
        nonkey37 | 2007/11/08 10:11 PM
        >このひとのステージでのはっちゃけぶりは凄い。イーグルスが懐メロバンドになってしまわずロックバンドとしての矜持を保っていられるのは彼の存在が大きいような気がしたほどです。歳をとったって彼は永遠のロック・キッズみたいなんだ(笑)

        おお、コメント&トラックバックありがとうございました。この文章、わが意を得たりです!彼のギターはいつ聴いても最高ですよね。

        私は昔、ドン・ヘンリーとグレン・フレイとドン・フェルダーの区別がつきませんでした。ようやくわかるようになりました。(爆)
        ぷくちゃん | 2007/11/25 4:43 PM
        ★ ぷくちゃんさん

        こちらこそコメントありがとうございます♪

        イーグルスのライブではジョー・ウォルシュのソロタイムで席を立ってしまう観客が少なからず居たのが残念だったんですよね〜 
        どうも日本では彼の評価が低いらしいのが不思議です。

        イーグルスのメンバーって声質も似ている気がします。
        ソロだと確かにみんな違うのにイーグルスとしてアルバムになると、誰がリードヴォーカルとってるのか、すぐには聞き分けられません(汗)
        nonkey37 | 2007/11/26 1:22 PM
        Eaglesの歌詞は本当に意味深いですね

        Use well the time
        Be part of something good     
        Leave something good behind
        >この時間をしっかり使うんだよ  
        >何かいいことをちょっとやってから
        >それをあとに置いて立ち去るよ

        文脈を考えると、
        時間を大切に使って、よい仲間たちと一緒に
        後に残るような何かよいものを作るんだよ

        こんなかんじではないでしょうか?


        slowhand | 2007/12/28 2:34 PM
        再考して、

        時間を大切に使って、よい仲間たちと一緒に
        何かよいものを後に残すんだよ
        slowhand | 2007/12/28 2:38 PM
        ★ slowhandさん

        初めましてです(よね?)

        イーグルスの歌詞は聴く人に色々と考えさせてくれ、幅広い聴き方ができるのがいいですよね。
        だからこそ普遍性を持つ楽曲になっていくのでしょう。
        イーグルスのメンバー同士も、お互い葛藤はあったはずですが、それを乗り越えて作品を創ってきたという自負心が今回の作品に表れている気がします。
        nonkey37 | 2007/12/30 12:08 AM
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