ノルウェイの森 / 村上 春樹 | Paradise City

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    ノルウェイの森 / 村上 春樹

     


    何となく、たまたま村上春樹作品に手が伸びることが続いてます。

    初めて読んだのは学生時代の主人公と同じ年齢のときでしたが、過去を振り返る大人になった主人公と奇しくも同じ年齢で再読してみました。
    ホント偶然なんですけどね。
    人間ってこういうスパンで後ろを振り向くものなのかな?

    映画化、テレビドラマ化、漫画化、舞台化されている「世界の中心で、愛をさけぶ」に対して、一度もドラマや映画になっていないベストセラーがこちら「ノルウェイの森」。
    これがいまだに映画化されていないのは私には嬉しい。この作品に関しては「ひとの手垢が付かなくて良かった・・・」と思う読者が多いんじゃないでしょうか?
    あるいはポルノ映画すれすれの性描写をリアルに描かなくては作品が成り立たないため、映像化するにあたって10代の少年少女に宣伝しにくいということもあるかもしれない。
    またはビートルズの曲がタイトルになっているため、楽曲の権利管理が厳しくてオリジナルを主題歌として使用できないというのも多少あるかもしれない。(この作品で他の主題歌はありえないことだし)
    または主人公の性意識が社会モラルとは折り合わないからとか?(爆)
    ベストセラー=映像化 が当たり前になってきつつある今、手付かずの作品が存在するだけでも珍しいことかも。

    思うんだけど、「ひとりの人を一途に思い続ける」ばかりが別に「純愛」じゃないんだよねえ。
    初めて読んだとき、「結局の所、ひとはひとを根源的に救ったり支えになったりすることは不可能なことなんだ・・・」と目の前に突きつけられたようで、寂しく孤独な諦観と強い苛立ちを覚えたものです。
    「こんな居心地の悪い作品が何でベストセラーになったんだろう?」と当時は不思議でした。
    当の村上氏本人も「どうして売れたんだろう・・・」と訝しんだといいますから、一体何が売れる作品なのかという基準は分からないものです。

    レビューなどでは賛否両論ですが、この作品はかなり感覚的・生理的に「共感する部分があるかどうか」によって、評価が分かれると思います。
    共感する部分が無いひとにとっては、主人公に対して抵抗を感じるだろうし、キャラクターの描かれ方も荒唐無稽な印象が残りそうです。
    共感する部分が少しでもあるひとは自分の体験がフラッシュバックするかもしれません。ある意味、「読む人を選ぶ作品」だと思う。

    今改めて読み返してみて、昔よりも「救い」が感じられたのが自分の変化でしょうか。昔は、ただただ辛い話だと感じていましたので。

    あと、どう見積もっても60〜70年代の洋楽が好きなひとでないと、面白みは半減するでしょう。いや、違うな。ストーリー自体の面白さは半減しない。
    B.G.M.がイメージできるほうが、作品の世界観がより鮮明になって面白さが倍になる・・・と言ったほうがいいでしょうか。
    だから尚、ベストセラーになったのが腑に落ちない。何だかんだ言っても、日本って洋楽ファンってマイノリティーですからね(笑)
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