帰省のときには、「滅多に会えない2家族同士で旅行でも行きましょう」という趣旨の恒例行事をとりあえず毎年実行していますが、そもそも「一緒に旅行に行く」ということそのものが主目的になっている部分があるもので、夏にさしかかると決まって「今年はどこに行く?」という相談が持ち上がることになるんですね。
どこかに行きたいから旅行に行くというよりも、旅行するために行きたいところを探すというのは本末転倒なのかもしれない・・・と思いながらも「夏の家族旅行なんてどの家もそんな感じなんだろうか?」という思いもよぎります。
また、私は一人っ子なので、親から「一緒に出かけよう」と誘われると断れないというか。ほかに兄弟が居ればまた違うのかもしれないですが・・・。
遠方で離れて暮らしていることもあり、普段はなかなか孫の顔も見せられないしね〜。年に1度の楽しみなんだしスケジュール的にキツくても何とかしないと、浮世の付き合いってこういうもんなのかなと。
山歩きが好きな母は以前から、「信州や木曽の山に行きたい」と自分の希望を言うのですが1泊だと父母にとってキツいものがあるというか・・・私らはそのまま帰路に着けば関東方面まではすぐ着く距離なので楽なんですけど。
話が逸れましたが、今回「旅行に行くなら京都に」と母に提案したのは我が家。大阪に住む両親にとっては京都といえば日帰り感覚の場所なのですが、うちにとっては日帰りできる場所ではないし。そこらへんの折り合いが難しいんですよね。
「京都だったら、せっかくだから川床に行こうよ」と母が提案。
「川床って何?」と関西人のくせに知らなかった私。
wikiで調べてみたら「
納涼床」として載っておりました。なるほど「京都の夏の風物詩」だそうな。
鴨川・貴船・高雄といった三大納涼床ではなく、あまり知られていない
しょうざんの床に行く事に。
そこからどういう話の流れか、家族全員浴衣で出かけよう ということになりそこからの準備が大騒動でした。
普段着慣れないものを着るとなるとその道具立てから考えないといけない。
一体何があって何が無いのか。何を買い足さないといけないのか。その把握から始まりました(汗)
タンスの奥から浴衣を引っ張り出してみると、息子の分以外全員のがありました。え・・・でも息子は一体どうするのか。そこで目ぼしい店を回ってみましたが中学生くらいの男の子が着る浴衣なんて売ってないんですよね。「大人用のMを着るしか・・・」と売り場の人は言う。いや、それは絶対大きすぎますから(汗)
アパレル系の販売というのは、その点数も種類も売り場面積も圧倒的に女性中心の業界だよな・・・とこういうとき実感します。女の子の服は洋服だろうと和服だろうと多種多様なのにな〜。
困ったな 息子だけ洋服ってのも変だしな・・・と思っていたところ、実家に祖父が着ていた浴衣があったとのこと。私の祖父は小柄なひとだったので、ちょうど良いサイズでした ラッキー♪
かなり古いものなので黄ばんでいたらしく、母が洗って漂白して糊付けしてアイロンかけてくれました(ありがとー)
というわけで(前置きが長い)二条城のあと、夜出かけたのはしょうざんの紙屋川渓流床です。
ここの日本庭園も前回二条城を訪れた時に、一度来たことがあります。
着物メーカーの「しょうざん」の所有する施設なので、染織ギャラリーや 型染・草木染を体験できる工房もあり、それで前回来たのだろうと思いますが今回は時間の余裕が無くそちらに行けませんでした(残念)。
体調がいまいちだった長女も浴衣を着て、気持ちのいい渓流を渡る涼風に吹かれながら美味しい京料理を一緒に頂く事ができたので良かったです。
ヘルシーな日本料理は身体にも優しいはずなんだけど、生魚が苦手で食べつけていないものを敬遠する傾向にある子なのがちょっと困りものかも。
右の画像は私が着ていた浴衣の柄だったりします。浴衣を着るのも十何年ぶりというわけで、せっかくだから記念に撮ってみました(笑)
次は何年後だろ。でもお子達も徐々に大きくなってきたので、皆でこうして浴衣を着る機会もこれからは増えるかな・・・?どうかな?