アメリカ生まれのSNSであり、最近日本版もオープンした
MySpaceは招待制の「mixi」等とは違って誰でも登録できるようになっていて、かなり自由度が高いカスタマイズページも制作出来るようになっています。
私も好奇心で、まだ日本版がリリースされていないころにアカウントを取るには取ってみたものの「友達登録」というやつがどうも苦手で、殆ど利用していません(汗)
Blogのコメント欄を通じたやりとりを一度としてしたことが無いひとから「友達登録のお誘い」というメール案内が来ると不思議になってしまうのですよね〜・・・こういう場所の「友達」って、たぶんそんなに深く考えなくてもいいのかもしれないんだけれど。
そんななので有効活用しているとは言い難いのですが、ここの↓の機能は画期的だと思います。
MySpace に登録するに当たって「ミュージシャン」として登録すれば、自分たちのプロフィールのコーナーに自作曲のMP3ファイルを数曲公開することができる。このためMySpace には多くのインディーズ・ミュージシャンやアマチュアミュージシャンらが登録し、ファンと交流したり曲を発表したりする本拠地となっており、多くの若い音楽ファンが好きなミュージシャン本人やそのファンと交流を深めるためにMySpace に登録している。これがMySpace が先行するソーシャル・ネットワーキング・サービスを凌ぐ会員数を獲得できた原動力である。ミュージシャンのアップロードした曲は他の人のプロフィールにもアップロードできるため、人気のある曲はどんどん出回ることになる。
(“My Space” wikipedia説明)
ミュージシャンの公式サイトに行かなくても、「ちょっと興味がある」程度のバンドの曲を試聴することが容易なので音楽ファンは出会う機会が増えたんじゃないかな。
またコミュニティサイトとしての知名度をアーティスト側が利用する事で、サーチしてもらいやすいよね。いい曲を作っても、まず聴いてもらえるきっかけがないとダメなんだし。
だから主要な海外バンドからインディーズにいたるまで、MySpaceで曲公開しているバンドの多いこと多いこと。
たとえば
U2のMySpaceページでは先日Mステに出演したときの「Window in the Skies」のYouTube映像がUpされていたりグリーンデイとのコラボ「The Saints Are Coming」のPVが観れたりします。フルで。
みっちぃさんのエントリにあった一文にもバンド自らがYouTubeにPVをUpしているところがあることに触れた後
いいと思ったものは「買う」んだよ
YouTubeや色々なブログで紹介されること(歌詞も含む)が、アーティストの利権を脅かしているとは思わない
大抵の場合は「これすごくイイから聴いて」という好意的なものだろうに
そこから新しいファンが生まれるとは思わないんだろうか
THE END/Roadrunner United(Everythings Gonna Be Alright)
と書かれているように、欲しい曲はやっぱり自分のものにしたくなるんだと思う。
それよりもまず幅広いひとに聴いてもらって気に入ってもらうのが先決なんじゃないの?
うちの息子はYouTubeサーフィンをしながら「このひとの曲を聴いてみたい」と発掘しているのですが、たぶんYouTubeが無かったら知ることもなかった70年代のバンドや80年代のバンドを探し当ててくるのが面白いです。「ベストヒットUSA」が超深夜になってしまった今、洋楽と出会うきっかけって激減した気がします。
邦楽も聴くけれどどちらかといえば洋楽のほうが好きな彼にとって、情報源はテレビやラジオではなく今やインターネットなんですよね。
レッチリを検索し、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」のPVを観て歌詞の意味を初めて考え、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」を歌い、シンディ・ローパーを聴き、3月の「卒業を祝う会」に使えるかなと陽水の「少年時代」を試聴する・・・こんなことが自在にできるのはネットだけですよ。
彼にとって音楽は70年代も80年代も90年代も今も、初めて聴く曲は並列に扱える対象なんですね。気に入るか気に入らないか、それだけ。
音楽に時代は関係ないんです。
今だって気に入ったアルバムを見つけると借りてきたりするので、大人になればきっと自分が欲しいアルバムは買うようになるだろうと思うんですよね。今は自由になるお金が少ないのでなかなか自分の思ったようにはできませんが、そういう素地を作るのって10代なんだよやっぱり。
YouTubeからなんだかんだを躍起になって消しにかかっているJA○LACって、可能性の芽を摘んでいることに気が付いているんでしょうか。
所詮ちっちゃい画面で、テキトウな音質でしかないんだからさあんな動画は。試聴程度のものでしかないと思えないのかな。ネット界は自分達だけで監視できるものじゃないんだから、もっと前向きに共存したほうがいいと思うのですが。