KEEP ON,MOVE ON
ウルフルズ
漠然と思っていても、何となく照れくさかったり言葉にならなかったりのあれやこれや。
そんな歯痒さも含めて平たい言葉で歌にするのが絶妙なトータスさん、今回のアルバムもいい感じにパワフルで、いい感じに肩の力が抜けてます(笑)
世の中もひとの心も不確かなものだけど、だからこそこれだけは今「たしかなもの」だと口に出して言ってしまいたい衝動にかられることって、きっと誰にでもある一瞬だと思う。アルバム1曲目の「たしかなもの」、何かこう、切なく、来るものがあります。
アルバムとしてはこんなの最高のつかみだよ・・・ズルイぞ(爆)
サンコンさん以外は確かもうオーバー40な彼らですが、やたらカッコいいです。歳を重ねたから曲に出来ることって、たくさんあるんだよね。世代的には近いので、彼らの歌がリアルに聴こえたりすることもあって。
ふと気がついたんですが、「今も現役で活動している日本のバンド」のなかではウルフルズが一番好きだなあなんて。(邦楽の好きなバンドの殆どは、残念ながら現在進行形ではなくなっている。それでも好きなことには変わりないものの、過去形になってしまうというのは一抹の寂しさがあります)
実は私は、90年代の半ば〜後半というのは相当、洋楽から遠ざかっていたんですね。GUNSは空中分解状態だったし、U2のPOPワールドにも完全にはついていけず微妙な距離感があったし、その頃のリアルな音楽シーンですごく好きになれた洋楽バンドは正直無かったりする。
私生活的にもやたら目まぐるしくて気持ちの余裕もなかった。そんな頃、リアルタイムで聴いて好きだったのがウルフルズ。
「てんてこまいMy Mind」みたいに、あほみたいに忙しい日常をも笑い飛ばしてしまえるような曲にはずいぶんお世話になったというか、助けられていたと思います。音楽から離れていても、やっぱりどこか音楽に支えられながら生きてこれたようなね・・・。
何だか脱線しまくってますが、今回のアルバムもいいです。ほんといい。
ウルフルズ、アメリカ進出?日本人初の快挙 / BARKS NEWS
こんな記事も嬉しいしねえ。
つか、この話題の「あんまり小唄」初めて聴いたとき吹きそうになりました。
「あんまり〜 あんまりぃ〜〜 元気な〜い」
こんな調子の短い歌詞をブルースにしちゃう大真面目なアホアホさ。「いやあ あんたらほんまアホやなあ〜」と、可笑しくて愛しくてもう。(関西のひとにはこの表現の体温が分かって頂けるかと思いますがこの場合のアホというのはこれ悪口ではありません・笑)
古いスタイルのブルースを自然に日本語でキメられるバンドは、国内では憂歌団(現在活動停止中)とウルフルズだけでしょ。
アルバム最後の曲「四人」はウルフルズ結成から今に至るまでを歌にしたもの。
途中ジョンBの離脱を乗り越え、復帰して、四人に戻って、また歩き続ける・・・メンバーそれぞれへの感謝とともに「ライブは五人ありがとう」というサポートメンバーに対する謝辞も忘れません。
笑わせて泣かせて元気にさせてくれるウルフルズ、ずっとこの四人で居てね。