「手紙を書く婦人と召使い」 ヨハネス・フェルメール
1670年頃 油彩・カンヴァス 72.2×59.7cm
アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵
雨が降ったり止んだりの曇天の日曜日、東京都美術館に
「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」を観に行ってきました。しかし、行ったのが最終日で、しかも日曜日だったせいか入場規制もあり、入るのに約1時間待ちという凄い人出。日本人ってこんなに絵画好きな民族だったけかなあ。
んで、本題。
フェルメールの作品はわずか30数点と少なく、世界各地の美術館で所蔵されているため、7点同時に出品される今回の展覧会は稀有な機会なのだとか。
確かに、本来ならオランダやイギリスに行かなくては見られない作品の数々を一度に観られるというのは、すごいことですよね。
フェルメールの作品を眺めていると、モチーフに対して一定の距離感を感じます。
内面まで緻密に描きこみながらも、どこか別の場所から客観視しているような。
だけど、それぞれの人生には密やかな物語があって、その思いは時間を越えて絵のなかに残されていく。
絵画を観る楽しみはそこにある気がしました。
今回は初めて息子と一緒でした。
彼が「フェルメールの絵を観に行ってみたい」と言うので、夏になる前から「じゃあ一緒に観に行こう」と約束して前売り券も買ってあったのに、すっかり冬になってしまった・・・(汗)ぎりぎり間に合って良かったです。
子供と上野に来るときはいつも上野動物園だったのに、大きくなったんだねえ。
国立西洋美術館にもほんのちょっと寄れたし、楽しい半日でした。
上野の美術館散策は学生の頃いつも一人でしたが、息子と一緒に来れるようになるとは嬉しいことです。いつまで母とこうやって歩いてくれるんだろうねー(笑)