3月も、もう20日を過ぎてしまいました。
長女が今月初めに高校を卒業し、何だかんだと慌しく時間ばかりが過ぎていく感じです。
保護者として高校の卒業式に参列するのは初めてでしたが、いい卒業式だったと素直に思います。小学校や中学校と違い、全員が壇上で卒業証書を受け渡しする光景はありませんでしたが。
在校生の送辞がとても感情のこもったもので読みながら感極まって泣き出してしまい、保護者も思わぬところでもらい泣きしていたひとが多かったです。
驚いたのは卒業生退場のとき。
退場する際に、飴やお菓子を在校生席に振り撒くんですねー。満面の笑顔で。
在校生もにこやかに雨あられと降り注ぐキャンディやお菓子をキャッチし賑やかに笑っている・・・それが卒業式の「お約束」だと知っている生徒達は実に明るいのですが初めて卒業式に出たわたしはビックリしました。
そうかあ、高校の校風ってこういうところで表れるんだなあと。
私は割とお堅い女子高でしたので、こんなことは絶対にありえなかったし。
面食らっている私に隣に座っていた女性が「ここはこれが恒例なのよ。お菓子は入場のとき見せてはいけないから、みんな制服の下に隠して色々持ってくるのよ」と笑って教えてくださいました。
そういえば朝、家を出るとき娘はペロペロキャンディをたくさん鞄に入れていったなあ・・・あれはそれでだったのか!
「しんみりした卒業式よりも、いいわよね。晴れやかでね」と。
甘いお菓子を撒きながら退場する高校生たちの顔には切なさと嬉しさが。
帰宅後、娘が「あーあ、あんまりいっぱい撒けなかったなー」と呟いておりました。
まあね、退場しながらだし、タイミングも難しいよね(っていうか、きっと要領が悪いんだろうとも思うけど)
卒業式会場の外で記念写真撮ったりするのかなと思ったら、生徒達は全員自分のクラスに戻ってしまい、保護者が外に出たときには誰も居ませんでした。
写真撮ったりする場面もないのね・・・お母さん方もさっさと校門を出て普通に帰っちゃうし、高校の卒業式ともなるとこんなもんだっけ。
とにかく新生活の用意もあるし本人はやらないといけない課題もあるし、親は学費に頭を痛めているしで、感傷的になってはいられないのが現実だったりしますが、もう少し時間が経てば実感が湧いてくるのかもしれませぬ。